今、なでしこリーグが危機にさらされている。 女子サッカー日本代表チーム、いわゆる「なでしこジャパン」は、2011年にドイツにおいて開催された「2011FIFA女子ワールドカップ(以下、W杯)」での優勝後、国民栄誉賞、紫綬褒章、同年の流行語大賞を受賞し、国内に空前のブームを巻き起こした。 国民の期待を背負い挑んだ12年のロンドンオリンピックでは、決勝戦で米国代表に惜しくも1対2で敗れはしたが、日本女子サッカー初の銀メダルを獲得したことで、その後もなでしこブームは継続するかと思われた。 しかし、昨年のアルガルべ杯でグループリーグ敗退、国際親善試合で連敗など、若手の底上げができない代表チームは不振を極め、国内のリーグにも影を落とした。なでしこリーグ3連覇中のINAC神戸レオネッサは、ピーク時には1試合に約2万人の観客を動員したが、昨季はホームゲーム開催で、2503人というドイツW杯以降最低の動員