明和町立図書館で25日、電子書籍が読める「電子図書館サービス」が始まった。県立図書館によると、県内公立図書館では初めて。館内貸し出しのタブレット型端末や持参した端末、スマートフォンから文学作品や漫画を閲覧可能で、町立図書館前の芝生広場で青空の下、飲み物や会話を楽しみながらの読書もできる。同館は「来館のきっかけになり、読書を好きな人が増えてほしい」と期待している。 読めるのは、太宰治など著作権が切れた文学作品200冊、手塚治虫のマンガ400巻など。1コマずつ画面に現れてセリフが音声で流れるアニメのような「モーションマンガ」も50作品ある。電子書籍は限られた広さでも蔵書を増やせる利点があり、今後も作品を追加したいという。 同館のサービスは、町内に新工場を建設中の印刷大手「凸版印刷」(東京)が開発した。インターネットの普及などで紙印刷の市場が縮小傾向の中、電子書籍に力を入れたい同社側と、読書離れ