なんとなく疲れがとれない。 いや、これはみんなこんなものかもしれない。言うほどのことじゃないような気もする。 倒れて入院する直前はもっともっとしんどかった。 あれが物差しになっているので疲労や風邪の初期症状と自分の体質からくるものとの違いが今ひとつよくわからない。 底辺だった頃の自分からみれば辛うじてだろうがなんだろうが、寝込まず生活していることだけですごいことなのだ。 ときどき、ベランダで布団を取り込んだり、庭の草むしりをしているときに「私ってすごい」と思う。退院間際のリハビリのときは洗濯物を干す練習だけでも腕が疲れてゼエゼエ言っていた。人間は再生するのだなあ。 庭の紫陽花が蕾をつけた。 私が剪定を間違い、ずっと花をつけない紫陽花だった。もう、これはずっとこのままだと諦め残念に思っていた。 いいかげんにチョキチョキとハサミを入れて、気の毒なことをしてしまったのはまだ息子が小学生の時、入院