買い物しようとコンビニまででかけたら、何を買おうとしていたのか忘れてしまうし、鍵を閉めたかどうか確認しに家に戻って玄関の前に立った瞬間、なぜ今ここに立っているのかすら全く思い出せない私からすれば、うらやましいにもほどがある話なのだが、嫌なことも全部覚えているのはそれはそれで辛いものがあるのかもしれない。 ハイパーサイメシア(超記憶症候群)の人は、見たものすべてを記憶でき、自分の生活の中で起こった些細なことでも、ほとんどすべてを覚えているという。 さらに、幼児期の頃のことまで思い出すことができ、しかも詳しくこと細かに覚えている。例えば、最初に七五三のお参りした日の朝、何を食べたかまですぐに思い出せるのだ。