・目をえぐり取られ、耳をそがれ、手足や性器を切断されたチェチェン人の遺体 ・ソ連によるアフガニスタン侵攻の現実 ・チェチェンの伝統「血の報復の掟」 チェチェン人の男は必ず復讐を果たすという―― それから、チェチェンには、独特の「血の報復の掟」があるんです。チェチェンでは、子どもが生まれると、男の子だけですが、7代前までの名前を全部暗記させるんです。それから、どこで生まれてどこで死んだということも全部暗記させるんです。そして、もし祖先の7代までのうちに殺された人がいたら、誰に殺されたかも同時に暗記させるんです。それで、殺した奴の7代前まで報復をしなければいけないのです。殺した方の家の男系7代に渡ってそれは続くんです。そういう「血の報復の掟」があります。これは今でも厳しく守られています。仇討ちの旅に出なければならないんです。そうじゃないと一族が許してくれない。 一見すると、これは大変乱暴なよう
ロシアを揺るがすテロの震源地、北カフカス 北カフカスにある北オセチア共和国の都市ベスラン。この町の第1学校の体育館に人影はなく、北オセチア平原からの疾風が吹き付けているだけだ。2004年9月1日、学校の始業式当日、マスクをしたガンマンたちが(日本の小中高にあたる)ベスランの第1学校に侵入し、数百名の子供と教師を室内のバスケットボールコートに人質として閉じ込め、3日間にわたって立てこもる事件が起きた。 9月上旬の残暑が続くなか、体育館内で脱水症状を起こして死亡する子供もいた。他の多くは、体育館の屋根を吹き飛ばし、大規模な火災を引き起こしたゲリラの手製爆弾の犠牲になった。その後、追悼館とされたこの体育館の壁には300名を越える犠牲者たちの写真が飾られている。そこには、始業式のためにヘアーリボンをつけ、微笑む女の子の写真もある。 ベスラン事件はこの20年の間にロシアで起きたもっとも痛ましい
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