ブックマーク / interdisciplinary.hateblo.jp (32)

  • 分母が違う――余剰発見の割合のはなし - Interdisciplinary

    流れは↓を見てください。 togetter.com 要するに、余剰発見の割合の話題です。Welchらの論文では、甲状腺がんを無症状の内に、小さいものも含めて見つけたとしたら、その内の余剰発見の割合は99.7-99.9%と推定されているが、現実では、検査のカットオフポイント(陽性の閾値)を高くしているので、その割合をそのまま示すのは著しく過大評価なのではないか、との指摘があった訳です。 で、名取宏さんが、↓のつぶやきから、もし小さいのを見つけないようにしたら、との想定で、計算をなさいました。 「検診で発見された臨床的に治療介入されうる甲状腺がんうち過剰診断のは割合は?」という疑問に対する答えが「99.7〜99.9%」だとしたら、それは確かに著しく過大評価。しかし、別に「現実を無視した酷い解析」というわけでもない。 https://t.co/4Uilvzklew— 名取宏(なとろむ) (@NA

    分母が違う――余剰発見の割合のはなし - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2019/10/08
    カットオフ値を上げたら診断数は減るだろうが、診断に占める過剰診断の割合は高止まりであろう。 そりゃ、甲状腺がんだからね。
  • 《性能の良い検査》が《検診の性能を良くする》とは限らない - Interdisciplinary

    headlines.yahoo.co.jp ↑新しく開発された性能の良いがんの検査法を、検診に応用する事が期待される、という内容の記事です。 まず前提として、がん検査について、 安価 簡便 低侵襲(身体への負担が小さい) 高感度(がんの人を陽性にしやすい) 高特異度(がんで無い人を陰性にしやすい) これら条件を備えたものが開発される事そのものは一般に、医学的に望ましいと言えます。 しかるに、高性能で安価・簡便な検査法が出来た時に(その方法が標榜通りであるか、の検討は別問題とします)、それをすぐに、検診に用いるべきだとか、検診による効果がもたらされるだろう、と安易に考えるべきではありません。 まずおさらいとして、検診とは、 症状が無い人の疾病を発見する事 を指します。そしてそのプロセスの結果、 症状が無い内に発見する場合よりも予後を良くする のを目的とします。ここで、多くの人が、 無症状の時

    《性能の良い検査》が《検診の性能を良くする》とは限らない - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2019/10/02
    線虫のやつで思うのだけど、すごい初期のがんを見つけても、何の意味もないどころか、がん告知されて精神的にしんどいだけなんだよね。/すごい初期のがんについては、医療介入のほうが命を縮めるとマジ思う。
  • がん検診の専門家による述懐 - Interdisciplinary

    がん検診判断学 作者: 久道茂出版社/メーカー: 東北大学出版会発売日: 2010/01メディア: 単行この商品を含むブログを見る 上記書籍より引用します(P159・160より。強調は原文通り)。 過剰診断とは、一般に「もし検診を行わなければ臨床的に診断されなかっただろうがんを診断すること」と定義されている。医学・医療技術の急速な進歩のために、極めて早期のがんが診断できるようになり、がんは早期であればあるほどよいという臨床医の常識が、様々な研究(臨床病理学的研究や疫学研究など)から、早期に発見したことが当該がんの死亡率減少には必ずしも結びつかないがんがあるということも分かってきた。著者らが、がん検診に携わり始めた頃は、一人でも早期がんを見つけることが至上命題であったため、早めに見つけ過ぎる不利益などは全く考えもしなかった。国際学会や会議での成績発表でも、講演原稿のまとめでは、著者は、決ま

    がん検診の専門家による述懐 - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2018/11/07
    早期発見して手術すればがん死は防げるはずだ! と息巻いている人に、うん、手術のせいで早死にすればがん死は防げるね。 と言ってやったことがある気がする。
  • 検診と「不安」と「安心」と過剰診断と - Interdisciplinary

    福島における甲状腺がん検診について、それには救命効果が認められていないので実施すべきで無い(中止すべきである)という事を説明した時、安心が得られるから継続する、と主張される場合があります。そして、他ならぬ、当該検診の検討に関わる重要な人物である、県民健康調査検討委員会の星北斗座長その人が、そういった主張をおこなっています↓ www.minyu-net.com 記事より引用します。 、心配に思っている人がいる。不安な人がいる限り、検査体制をなくしてはならない ↑このように、心配や不安を懐いている人がいるから検査を続けるべきである、との主張です。 星座長の意見は、他地域での検診を否定しているのに福島の検診は続けるべきと言っているものです。つまり、おそらく甲状腺がん検診による効果が認められていない事を認識しつつ、安心のために福島では継続する、と見ている訳です。これは、極めて問題のある意見です。何

    検診と「不安」と「安心」と過剰診断と - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2018/03/12
    無効な検診で得られた安心は、嘘の安心。 無効な原発の検査で安全とされて、安全だと安心するようなもの。 騙されてるんだよ。
  • ホメオパシーを批判する事 - Interdisciplinary

    言及します。 ホメオパシーレメディには、それ自体に効果は無い、という所には諒解が得られるものと思います。ところで、ホメオパシー側は、レメディに効果が無い事を認め、それをきちんと説明しているでしょうか? 受ける側がプラセボだと知っていてもプラセボ効果が発現する、という研究があるのはその通りですが、その事は、療法と称してプラセボを与えるのを正当化しません。繰り返しますが、そもそもホメオパシー側は、自分たちが与えているものがプラセボであると、与えられる側に対して伝えていますか? EMについて、効くと思って飲めば当に効く、とおっしゃっていますが、ここでプラセボ効果が発揮されるのを当にと表現しているのがズレていますし、効くと思ってという所は、効くと思わせる事とセットで考えるべきでしょう。効くと称して与えるのですか? それから、EMを与える行為に伴うプラセボ効果があると前提されていますが、それ自体

    ホメオパシーを批判する事 - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2018/03/01
    プラセボ効果しかないただの砂糖玉に法外な値段をつけて売っているのがホメオパシー。
  • “「あなたにはガンが見つかりました、ただ大きくなって症状が出るかわからないので経過観察します」は過剰診断回避策” であるのか - Interdisciplinary

    意味不明。「あなたにはガンが見つかりました、ただ大きくなって症状が出るかわからないので経過観察します」は過剰診断回避策でしょ。 とにかくどんな癌も1cm未満の時代があるわけで、あんたらの言う通りゆっくり成長するなら、将来の発症者の多くが3巡目までの経過観察群に入ってるはずじゃない。 https://t.co/G4xNUvvmmDiPatrioticmom (@iPatrioticmom) 2018年1月8日 このような意見が散見されるので、改めて。 意味不明。「あなたにはガンが見つかりました、ただ大きくなって症状が出るかわからないので経過観察します」は過剰診断回避策でしょ。 (強調は引用者)端的に言って、これは誤りです。 詳しくは、 interdisciplinary.hateblo.jp 上記記事に書いていますが、見つかった がんを経過観察する事は、過剰診断回避策になり得ません。 こ

    “「あなたにはガンが見つかりました、ただ大きくなって症状が出るかわからないので経過観察します」は過剰診断回避策” であるのか - Interdisciplinary
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    counterfactual 2018/01/09
    がんの経過観察ってQOL下がるよね。
  • 乳がんの過剰診断 - Interdisciplinary

    このような発言を見かけました。 「ある乳がん患者さんは、最初に近藤先生に診療してもらったときはステージ2だったのですが、検査のみで経過観察しているうちに臓器に転移してステージ4という状況になって、僕のところへ来院しました」https://t.co/nYxMccTKRJ 乳癌も過剰診断な方々はこれ読んだら?— iPatrioticmom (@iPatrioticmom) 2017年12月29日 乳癌も過剰診断な方々はこれ読んだら? 発言者のiPatrioticmom氏は、腫瘍内科医である勝俣範之氏へのインタビュー記事にリンクを張った上で、上記のような発言をおこなっています。リンクされた記事は、勝俣氏が、近藤誠氏による論、を批判する内容です。iPatrioticmom氏はそれに絡めて乳がん発見での過剰診断の論を批判している、のだと思われます。 しかし、このような紹介のされかただと、恰も、勝俣氏

    乳がんの過剰診断 - Interdisciplinary
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    counterfactual 2018/01/03
    "乳癌も過剰診断な方々はこれ読んだら?" それは、がん放置の話であって、乳がんも過剰診断と何の関係もない。 がん検診は不要というお話と、がん放置とは何の関係もない。
  • 林衛氏とsivad氏による印象誘導について - Interdisciplinary

    林衛氏とsivad氏が、私の主張について、推測を交えて言及なさっていました。 被曝した子どもたちを介入群と放置群に分けて追跡するような研究はTAKESANさんのいうとおり、たしかにありません。現行の福島甲状腺検査は、専門医のコンセンサスにもとづき、患者の利益を最大化しよう(もちろん過剰診断抑制しよう)とするもの。それにまで反対なのかな?— 林 衛 (@SciCom_hayashi) 2017年11月28日 TAKESANという方、すごいですね。被曝した子どもたちを介入群と放置群に分けて死ぬまで観察しろと?研究倫理ってものをご存じないのかな。https://t.co/3TAYwYXH0u— sivad (@sivad) 2017年11月28日 このお二かたによる、私の主張に対する推測は明確に誤っており、恰も私が福島の子ども達を対象に臨床研究をおこなうべきであると言っている、かのように誘導する

    林衛氏とsivad氏による印象誘導について - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2017/11/29
    ニセ科学コンビ かつ 弱者の敵
  • 牽強付会の林衛氏――甲状腺がん検診のメリットデメリットをめぐって - Interdisciplinary

    ?? 助かる人もいるが,過剰診断もあるということではなかったのではないでしょうか? だから,メリットとデメリットを比べようというのがウエルチらの議論ですよね。近藤誠氏なみの全否定??@NATOROM がん腫や検診によっては早期発見で助かる人がいるとは限りません。— 林 衛 (@SciCom_hayashi) 2017年9月11日 「助かる人もいるが,過剰診断もある」というのは乳がん検診の場合で、甲状腺がんについては「助かる人もいる」かどうかはわかりません。過剰診断があるのは確実です。— なとろむ (@NATROM) 2017年9月11日 ウエルチの論では,助かる人もいるだろうが,過剰診断もあるですが,なとろむさんは全否定もありなのですね。https://t.co/NQjvS3AWkO— 林 衛 (@SciCom_hayashi) 2017年9月11日 甲状腺がん検診で?ウェルチが「助かる人

    牽強付会の林衛氏――甲状腺がん検診のメリットデメリットをめぐって - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2017/09/18
    ニセ科学ジャーナリストですな
  • 微小がんの経過観察は過剰診断を抑制しない - Interdisciplinary

    簡単な話です。 がんという診断をされたら、その がんは、将来症状が出るか出ない(出る前に他の原因で死ぬ)かのどちらかです。 ですから、その がんの内、小さいもの(微小がん:最大径1cm以下のがん)について、経過観察をおこなうとしても、がんと診断されたという事実は無くならない訳です。もし、患者が死ぬまで経過観察をして、対象のがんによる症状が出なかったり、がんが消えてしまった場合、それは、過剰診断である事が判明する例ですから、経過観察によって過剰診断が減るはずがありません。 微小がんの経過観察が過剰診断を抑制する、と主張していた論者は、いつの間にかこの論理に気づいたのか、経過観察を別の意味で、つまり、次回検査への持ち越しの意味で使い出しました。しかし当然、そのようにした時点で、微小がんの経過観察という主張自体が成り立ちません。がんという診断がなされていない訳ですからね。 その時点で破綻している

    微小がんの経過観察は過剰診断を抑制しない - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2017/09/14
    こんな感じです。 私が福島の子の親なら、これまでの情報を得た後では、微小がんの経過観察は過剰診断を抑制するなんていう輩は、政府や東電の回し者だと思うでしょう。/訂正
  • “「キクマコ率いるゆかいなニセ科学バスターズ ” は “「Y染色体が」とか「万世一系」とかいう話には決して突撃しない” のか? - Interdisciplinary

    「Y染色体が」とか「万世一系」とかいう話には決して突撃しないキクマコ率いるゆかいなニセ科学バスターズ— PS4デストロイヤー (@tatu_k76) 2017年7月29日 「Y染色体が」とか「万世一系」とかいう話には決して突撃しないキクマコ率いるゆかいなニセ科学バスターズ との主張です。 以下、菊池さんが運営していたブログの kikulog の記事にリンクを張ります。 ※今はコメント欄が閉鎖されていて、アーカイブとして記事文が参照できるだけなので、Wayback Machine 上でサルベージしてリンクしました。ページ重いです。 Y染色体 敵味方概念の遍在について ↑引用:ところで、天皇制をY染色体で論じることの愚を何度か書いたところ、「天皇制男系絶対維持」派のかたがたのホームページでは僕は敵扱いである。 え、ついにY染色体が主役に? ↑引用:「Y染色体が一番大事」ってことなら、それはも

    “「キクマコ率いるゆかいなニセ科学バスターズ ” は “「Y染色体が」とか「万世一系」とかいう話には決して突撃しない” のか? - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2017/07/31
    見たいものしか見えない人、見たことだけが全てと思い込む人は、ニセ科学と親和性が高いかもね
  • 「ニセ科学批判=リフレ信者=カルト信者」と言った人の、思い込みの記録 - Interdisciplinary

    あまりにも、なので。 なんでニセ科学批判の取り巻きとリフレは親和性が高いのか?— mika_berry (@mika_berry) 2015年2月23日 ニセ科学批判≒ネトウヨというね。— mika_berry (@mika_berry) 2015年6月9日 @totojuni_s いっぱいいるし。ついでに言うとニセ科学批判のリフレはネトウヨなんだ。— mika_berry (@mika_berry) 2015年6月24日 やっぱニセ科学批判とリフレの親和性は高いわ— mika_berry (@mika_berry) 2015年6月26日 @ALC_V もうあれやな、ニセ科学批判=リフレ≒ネトウヨ— mika_berry (@mika_berry) 2015年6月26日 ついでにいうと、ニセ科学批判=リフレ信者=カルト信者 https://t.co/Hmrti3cSYu— mika_ber

    「ニセ科学批判=リフレ信者=カルト信者」と言った人の、思い込みの記録 - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2017/07/19
    ああいう人たちの感性って、ニセ科学と親和性高いように思う(あくまで、「思う」)
  • 「がんの経過観察」で過剰診断は防げない――林衛氏の誤り - Interdisciplinary

    噛み合わない議論 福島県における甲状腺がん検診、特に、いわゆる過剰診断(以下、同様の概念を余剰発見と表現する)についての意見を見ていて、どうも噛み合っていないな、と思う事があります。それはどういう内容かと言うと、次のようです、 経過観察によって余剰発見が防げる 特に、林衛氏などが、twitter上でしばしばそのような論を主張しています。 具体的に、そのような主張がなされているものを拾ってみましょう(林氏以外のものも含めます)。※以下、強調部は引用者による ここにも書いてあるように、乳頭がんなら経過観察していけば「過剰診断」にはならない様に思えるのですが。それを手術すれば「過剰治療」とも言えなくもないですがご家族や医師と相談の上決めたのならそうでは無いかもhttps://t.co/likeQ8Yl1e— rozeree🌹in 0.08 (@reemayufu) 2016年10月9日 、乳頭

    「がんの経過観察」で過剰診断は防げない――林衛氏の誤り - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2017/07/04
    がんと診断して、経過観察して大事にいたらなかったら、それすなわち過剰診断の証。
  • 検診の目的は「治療が必要な病気を見つける事」なのか - Interdisciplinary

    なるだけ簡潔に行きます。 流れ 受診者に対する検診のメリットは「治療が必要な癌を発見できること」や「事故の影響をよりはっきりさせること」だろうが、過剰診断のデメリットがそれらより大きいと断言できるのはなぜだろうね。しかもそのデメリットというのは診断後の対処や伝え方で大きく変わってくるというのに。— yuuki (@yuukim) 2017年6月20日 受診者に対する検診のメリットは「治療が必要な癌を発見できること」や「事故の影響をよりはっきりさせること」だろうが、 ─── 「治療が必要な癌を発見できること」をがん検診のメリットとしてしまうのは、よく見られる誤りです。この誤った主張に則ると、30歳台の乳がん検診や、成人に対する甲状腺がんもメリットがあることになってしまいます。 https://t.co/lvBc6SM65J— なとろむ (@NATROM) 2017年6月20日 「治療が必要な

    検診の目的は「治療が必要な病気を見つける事」なのか - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2017/06/23
    治療が必要な病気を見つけたら、その病気による死亡は防げるというのは、憶測に過ぎないってことね
  • がん検診に害は無いのか - Interdisciplinary

    はじめに 国立遺伝学研究所の川上浩一教授が、内科医のNATROM氏とのやり取りにおいて、次のように発言なさっていました。 @NATROM 私は「早期発見」について話しています。「早期発見」が悪いとする根拠はないでしょう。検診(集団検診)はその手段で、検診自体には害はあるはずはないです。問題にしなければならないのは、検診の結果が判明した後の判断でしょう。— Koichi Kawakami (@koichi_kawakami) 2017年3月26日 「早期発見」が悪いとする根拠はないでしょう。検診(集団検診)はその手段で、検診自体には害はあるはずはないです。 (強調は引用者によります)川上氏によれば、検診に害はあるはずはないとの事です。 昨今、福島県における甲状腺がん検診にまつわる議論などで、いわゆる過剰診断が取りざたされる事があります。がん検診のように、実験に準ずる方法をおこないにくい分野に

    がん検診に害は無いのか - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2017/03/28
    がん検診に限らず、検診一般に害があるのは常識です。無知者は勇ましいね。
  • 検診の効果と過剰診断 - Interdisciplinary

    まず、観察対象を、確率的に2群に分け(クジ引きなどを使って、各個人がどちらの群に割り当てられるかが、なるだけ同じくなるようにする)、それぞれの群が同じ性質を持つようにする。 この種の文脈では、同じといった場合、確率的な部分が絡んでくるが故に、実際には大体同じようになる事が期待されるという意味合いを指すとする。割合などについても同様。 検診の効果を確かめるために検診をおこなう群を、検診群や介入群、処遇群と言い、検診を受けない群を、統制群や対照群と呼ぶ。 発見数 2つは同じ群なので、両群から発見される がんの数は同じであると予想される。違うのは、発見される時期である。検診群で早期発見が出来れば、見つかる《時期》が早まったと言えるが、最終的に見つかる《数》は同じ。 発見数の差と、2種類の早期発見 同じ数見つかるはずの発見数が違った場合。 検診する群は、 早期発見(症状が出るものを前もって発見)

    検診の効果と過剰診断 - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2016/09/06
    あちらの方々は、症例を詳細に観察すれば、患者個人について、検診の効果の有無、過剰診断か否かがわかると思っているようなので、理解するのは難しいかも
  • 検診(スクリーニング)に対する先入見と、医薬品のアナロジー - Interdisciplinary

    福島県における甲状腺がん検診を縮小すべきで無い、と主張する人は、 検診も、ある効果を期待しておこなわれる医療介入行為である という認識が抜けているのではないか、と考えています。 検診の目的は、早期発見する事そのもの、ではありません。早期発見によって、 症状が出ないようにする 死ぬはずの命を救う 寿命を延ばす このような効果をもたらす事が、検診の目的であり、それが達せられる場合、その検診は有用である、と評価されます。 検診は、効果が期待される介入で、その効果を、医薬品における主作用になぞらえるならば、医薬品の使用に伴う副作用(の内、有害なもの)にあたるものも検診にあるのではないか、と考える事が出来ます。それが、 過剰診断 誤陽性、誤陰性 誤診 時間や費用のコスト これらです。 医薬品が、それのもたらす主作用と副作用とを検討して処方される、というのは、よく知られている所です。薬を貰う際は、医師

    検診(スクリーニング)に対する先入見と、医薬品のアナロジー - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2016/09/02
    成人への効果はないという証拠があり、成人小児ともにかなりの割合で重篤な症状が出ることがわかっている化学物質を小児に対してインフォームドコンセントせず注射すべしと言ってるのと同じんなんだよね。
  • NATROMさんによる、過剰診断と東電の責任、に関する主張について - Interdisciplinary

    NATROMさんが、福島県における甲状腺がん検診に伴うであろう過剰診断にまつわる事柄、についておこなっている主張は、割とシンプルです。つまり、次のようです。 福島県において、原発由来の放射線曝露 (被曝)による、平時より明らかな がん患者の増加(これを流行と表現する)が、起こっていようが起こっていまいが、大多数に検診をおこなうと、結果、過剰診断は発生するであろう。 過剰診断が起これば、検診をおこなうきっかけを作ってしまったのは東電なのだから、いずれにしても責任を負うべきであろう。 こうです。要するにNATROMさんは、過剰診断が起こるかどうか、および、東電が責任を負い賠償するかどうか(する/しない の二値)、に関して、原発由来の被曝による甲状腺がん流行という条件は関係しない、と主張なさっている訳です。 この、結構簡単な主張がなぜ理解されないのか、さっぱり解りません。詰まる所、がんが増えてい

    NATROMさんによる、過剰診断と東電の責任、に関する主張について - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2016/06/20
    被曝による多発を認めさせたいだけだからじゃないかな?
  • 疫学における「原因」とは - Interdisciplinary

    「ニセ医者」に騙されないために: 休眠妙薬 リンク先で、NATROMさんがニセ医者と評されています。その根拠はどうやら、NATROMさんが原因という概念を理解していないから、という事のようです。具体的には、タバコを吸わなくても咽頭がんになることもありますという主張が、「咽頭がんの原因はタバコである」の反例になっている、だそうです。 正直な所、リンク先の文章は、 「タバコ(喫煙習慣)」は「咽頭がんの原因」という集団に含まれる。これは正しいでしょう。 など、意味の解らない所が色々あり(含まれるのが正しいとは、どういう事でしょうか)、何を主張されているのか、だいぶ不明瞭なものがあるのですが、それはともかくとして、ここで、医学、あるいは疫学における原因というものについて見ておくのは重要だと思いますので、疫学の教科書を参照してみましょう。 原因とは 疫学で用いられている因果関係について理解を深めるに

    疫学における「原因」とは - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2016/01/19
    HPVワクチン接種は、さまざまな健康上の問題の原因ではない。なぜなら接種しなくてもさまざまな健康上の問題が生じる人がいるから。 いわゆるブーメラン
  • 科学である事と真実である事。「その時点」での評価 - Interdisciplinary

    ニセ科学批判する人って、科学の限界の境界から外側を、全部デマとのたまうのだけど。研究が進んで、デマとされたものが科学的に証明されたとしても、特に前言を取り消すでもなく平然としているあの厚顔さは何なんだろう。 http://twitter.com/ufg2011/status/462534096434896896 厚顔というのは、対象に関する態度への感想等も含んだ、評価の問題ですから、それが具体的にどんなものなのか、はここではひとまず措いておきます。今は、 デマとされたものが科学的に証明されたとしても、特に前言を取り消すでもなく この部分について。 引用部のように書いているという事は、発言者のufg2011氏は、 デマとされたものが科学的に証明されたら、前言を取り消すべきである と主張なさっていると解釈出来ます。であるからこそ、それをせず平然でいる事を厚顔と表現しているのでしょう。 ここに誤

    科学である事と真実である事。「その時点」での評価 - Interdisciplinary
    counterfactual
    counterfactual 2014/05/05
    科学的根拠がないのに、科学的根拠があるというから「デマ」だと言っているのですね。霊を見たという人に「デマ」だとはいいません。霊の存在は科学的に証明された、というならデマだといいます。