写真撮影の際、ロンドン遠征でできた火傷(車の上に立ち、打ち上げ花火を自らの胸に向け発射!)を「胸に傷があるんですけど、大丈夫ですか?」と気にしていた飯伏選手。写真に残る、美しき戦いの傷跡にも注目を。 [寄稿]坂本眞一 完成された肉体と散華の美 2006年、K-1MAXにプロレスラーが参戦すると聞き、飯伏選手を初めて知りました。(※結果的には、対戦相手のアンディ・オロゴンが欠場し、参戦は実現しなかった)それから、幾多の試合を観戦してきましたが、2015年のさいたまスーパーアリーナでの試合で、高所から何のためらいもなくムーンサルトを放った時は恐怖心がないのかと驚き、飯伏幸太という人物が僕の頭から離れなくなりました。時折見せる狂気の瞳にも釘付けです! 何をするか分からない緊張感がたまりません。 僕は作画にあたり、男性の骨太な身体の線に女性のしなやかで柔和な線を加えることで強さと美しさを追求してい