カーバンクル(Carbuncle)は、伝説上の生物の1つ。16世紀のスペインの僧侶詩人であるマルティン・デル・バルコ・センテネラ(スペイン語版)の著書『アルゼンチナ』(1602年)に記録がある[1]。 センテネラは著書において、パラグアイでの自身の目撃談を述べており、その姿を「燃える石炭のごとく輝く鏡を頭にのせた小さな動物」と記述している。センテネラはこの生物を求めてパラグアイの川やジャングルを探し回ったが、結局、発見に至ることはなかった[1]。『アルゼンチナ』にある記述はこれのみで、カーバンクルが哺乳類か、爬虫類か、鳥類かも一切わかっていない[2]。スペインの探検家であるゴンサーロ・フェルナンデスはこれを、竜の脳の中に秘められているといわれる宝石と結び付けて考えており[1]、そのことからカーバンクルを竜とする説もある[3]。 民間伝承においては原典での姿が不明瞭なこともあり、姿はサルやリ