コメントで教えてもらったが、総務省はIPアドレスの「枯渇対策会議」を今月中に立ち上げるそうだ。アドレスの配分を検討するのはいいが、それが枯渇するという事実認識は間違いである。IPv4のアドレスは約43億個、全世界のユーザー(約11億人)ひとり当たり4個もある。これに対して、現在のホスト数は約4億3000万なので、アドレスはまだ1割しか使われていないのだ。 また、IPv6は「枯渇」の対策にはならない。v6サイトはv4サイトからは見えないので、v6は実際には携帯電話などの(v4サイトから直接アクセスする必要のない)ローカルなアドレスとしてしか使えない。総務省の委託調査でも、v6のトラフィックはインターネット全体の0.1%以下で、最近は減少している。またIPv6普及・高度化推進協議会の調べでも、v6を商用サービスで提供するISPは、200社中わずか1社という状態だ。 本質的な問題は、なぜ全ア
「歴史的PIアドレス」とは,商用のインターネットが本格化する1995年以前に,プロバイダを介さずに国際的なIPアドレス管理機関からユーザーが直接割り当てを受けたIPアドレスのことである。PIは「provider independent」の略で,「歴史的プロバイダ非依存アドレス」とも呼ばれる。現在,古い時代に配布されたIPアドレスで,管理者不明の状態を解消するために,国内のIPアドレス割り当て組織であるJPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)がこの歴史的PIアドレスを回収しようとしている。 現在,インターネット上で利用するIPアドレスは,JPNICから指定を受けた「IPアドレス管理指定事業者」がユーザーに配布する体制をとっている。つまり,ユーザーがIPアドレスを使いたいと思ったときは,JPNICから指定を受けたプロバイダ経由でIPアドレスを割り当ててもらう。歴史的PIアドレス
PIアドレスとは「Provider Independent Address」の略で、プロバイダの持つIPアドレス帯(*1)から独立したIPアドレスのことです。通常の利用者が使用しているIPアドレスは、経路制御上の理由でプロバイダに割り当てられたIPアドレス帯の中から再割り当てされます。従って、利用者はプロバイダを変更する場合にはIPアドレスを変更する必要があります。 PIアドレスを使用すると、インターネットへの接続(トランジット)を提供するプロバイダ(トランジットプロバイダ)を変更してもIPアドレスを変更する必要はありません。 しかし、PIアドレスを運用するためには経路制御のための独自の番号(*2)も持たねばならず、さらに、通常はその番号を1社以上のトランジットプロバイダに依頼してインターネット上で知らせてもらわなければなりません。そのコストは、利用者側でIPアドレスを変更するのに比べて非
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く