前作『春愁秋思』からおよそ1年半ぶりに空気公団が放つ新作『夜はそのまなざしの先に流れる』は、彼らの創作意欲とイマジネーションがまたしても見事に花開いた意欲作だ。今年7月に日本橋公会堂で開催された公開レコーディングライブ。ステージ上では、今野裕一郎率いる演劇ユニット「バストリオ」が、空気公団の新曲をパフォーマンスで可視化。バストリオのパフォーマンスと、ひっそりと見守るオーディエンスからの反応に感化されながら演奏した音を録音し、その素材をもとに構築されたという本作からは、いわゆるスタジオ盤ともライブ盤とも異なる熱気が感じられるはずだ。今年で結成から15年目を迎えても、この3人の録音に掲げる情熱とロマンは冷めるどころか、ここにきてまた新たなフェーズに進んだようにも思える。そこで今回は新作を中心に、空気公団における「録音芸術」とはどんなものなのかを紐解いてみた。 ステージ上で曲と関連したパフォーマ
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