東京に始めて来た5年前、住むところがなかった私を助けてくれたのは、親でも知り合いでもなく、オウム真理教元最高幹部でした。 上京にあたって住まいにお金をかけたくなかったので、かつてから交友のあったオウム幹部に泣きついたところ、元信者たちが住んでいるシェアハウスの一角にねじ込んでくれることになった。 「シェアハウス」聞くと名前はいいのですが、実際は廃墟寸前のマンションを改造した、さながらサティアンのような様相をした三畳一間の空間だった。風呂・トイレ共同で家賃は一万円。 オウム元信者の何がすごいって、人権が全く無視されたハウスでも穏やかに不満なく住みきってきまう所だった。そもそも話を聞くとサティアンの中では男女混合の雑魚寝で殆どプライバシーというものがなく、こんな人権無視ハウスでも個室があるだけで当時の大幹部クラスの待遇だという。すごい。なので現在暮らしている独房みたいな部屋は、当時のサティアン