長崎県佐世保市内で相次いだ自動車の電子キーの不具合問題で、総務省九州総合通信局(熊本市)が電波障害の実態調査に乗り出したことが29日、分かった。「米軍が関係しているのでは」との指摘を受け、九州防衛局も同日、米軍佐世保基地に電波の使用状況などについて問い合わせたが、回答は得られていないという。市民生活に大きな影響が出ており、関係当局が原因の究明を急いでいる。 西日本新聞の調べでは、24日ごろから28日までの間、市中心部で車のドア開閉やエンジン始動が可能な電子キーが反応しないトラブルが相次いで発生。市内の車販売会社に少なくとも200件以上の相談があり、関係者から「米軍や海上自衛隊が発する電波の影響ではないか」という声が上がっていた。29日は不具合は生じなかったとみられる。 九州総合通信局は28日午前、自動車販売店側から相談を受けて問題を把握。電波監視システム「DEURAS(デューラス)」で市内