2013年05月20日 06:30 カテゴリサイエンス最前線〜医薬 抗ホレ薬 Posted by science_q No Trackbacks Tweet ミノサイクリン(写真:構造式)は、主にニキビなどの皮膚感染症に使われる、テトラサイクリン系抗生物質です。以前からこの抗生物質には変わった副作用があることが報告されていました。ミノサイクリンを服用すると、雑念に惑わされず、集中力が持続でき、冷静な判断を下せるといったものから、覚せい剤が効きにくくなる、うつ病の症状が改善するといった作用です。これはミノサイクリンが、日常生活における不安や恐怖といった感情を抑え、それによって生じる社会的に不適応な行動を抑制できる可能性を示しています。 そこで、早稲田大学政治経済学術院の渡部幹氏と、九州大学大学院医学研究院の加藤隆弘氏らは、感情を刺激する介入を与えたことによって影響される他者への信頼行動を、ミ