2008年12月12日のブックマーク (2件)

  • 原油100ドル超え「10年はない」=資源機構主席エコノミスト

    30ドル台半ばから格的な価格上昇に転じた2004年春当時の水準に近づき、4年余りにわたる原油高騰局面は終息しつつあるようにみえる。この間、値上がりは原油需給の基礎的条件を反映していないことを一貫して主張した石井彰氏にインタビューした。同氏は旧石油公団の業務を承継した石油天然ガス・金属鉱物資源機構の主席エコノミストで、140ドルを超えた原油上昇は「基的にはバブルだった」と指摘する。100ドル超の高騰が再燃する可能性は「少なくとも10年くらいはないのではないか」と語った。 インタビューの主なやり取りは以下の通り。 ──WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート=米国産標準油種)先物は40ドル台前半で推移している。今年7月につけた史上最高値の147ドルから半年余りで100ドル以上の急落だ。 「原油相場は基的にはバブルだった。2004年には(中国での石油需要急増で)若干の原油需給ひっ迫

    原油100ドル超え「10年はない」=資源機構主席エコノミスト
  • ドルはポンドの轍踏むか、19世紀の危機が示唆する危機後の秩序| Reuters

    今回に類似する一連の出来事、つまり自由な資移動(グローバリゼーション)、資が過剰流入した国でのバブル造成とその破裂、金融危機、中央銀行による救済は19世紀後半の英国を震源地に既に一度起きている。 この時、危機後の世界では、資規制が導入され、国家の経済への介入が増し、保護主義の波が押し寄せ、2度の世界戦争が勃発した。また英ポンドの地位は低下し、ドルが台頭した。 現在の金融危機は、1980年代から始まった第2次グローバリゼーションの下で起きており、国家の経済介入は日増しに強まりつつある。今後は、保護主義の機運が高まるか、ドルが英ポンドと同様に凋落の運命をたどるかが注目される。 <ベアリング危機と現在の危機> 19世紀後半の「ベアリング危機」は危機に至るプロセスが現在の金融危機と酷似している。しかし、中銀による投資銀行救済は、金位制という国際通貨システムが存在した当事と現在では異なる。

    ドルはポンドの轍踏むか、19世紀の危機が示唆する危機後の秩序| Reuters