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2008年6月12日のブックマーク (2件)

  • 5 動機の語彙(C・W・ミルズ)

    5 動機の語彙 (C・W・ミルズ −Charles Wright Mills− 1916-1962) 動機は、ある行為の「原動力」となる内的状態と言うよりは、人びとが 自己および他者の行為を解釈し説明するために用いる「類型的な語彙」 である。 動機とは何か。従来、動機とは人間に普遍的に内在するものであり、超歴史的な性格のものであると想定されてきた。 このミルズが挙げた命題では、動機は外在するものと位置づける見方を示している。人間の内側に動機があるのではなく、動機とは語彙であり、言語世界・社会的なシンボルの世界にあるものとしている。 「動機は語彙である」とはどういうことだろうか。「動機の語彙」の例として「あの行為は『嫉妬』のために違いない」「この行為は『保身』のためであろう」(p.30)というのがあげられているが、ここでいう「嫉妬」とか「保身」が動機の語彙と言うことにな

    crosse
    crosse 2008/06/12
  • 記号的な殺人と喪の儀礼について (内田樹の研究室)

    秋葉原の事件について平川くんが書いている。 http://plaza.rakuten.co.jp/hirakawadesu/ 彼のオフィスは秋葉原だから、まさに目と鼻の先で起きた事件である。 平川くんはこの事件については「よくわからない」という節度を保とうとしている。 確からしいことは、「かれ」は俺たちがまだ見出せていないような「必然」によって社会との繋がりから切断された存在になっていたということだけである。 その「必然」が見えなければこの事件は被害者と加害者というような明確な輪郭を持ってはいても、加害者の中に広がっていった闇については何もわからないままである。 もっと、言うなら、その闇の意味を見出せないままに書かれた「再発防止」の処方は、その闇を隠蔽し、広げるだけだと、俺は思う。 私は最後の部分が平川くんのとくに言いたいことだろうと思う。 無差別に人を殺すことを決意した人間の中にある、私