『ミステリーの社会学』(amazon)という本を読んでいたら、 もともと本格ミステリー自体が第一次大戦によって起こされた中産階級の知的・倫理的混迷の産物だった。大戦による大量死、革命、社会的混乱は古い倫理観をゆさぶり、どうしてこんなことになったのか、いったい誰がわるいのかがわからないという深い挫折感を、とくに知識層にもたらした。戦後のクロスワード・パズルと“メイヘム・パーヴァ*1派の大流行は彼らのそうした精神的外傷の代償作用だと言われる(Colin Watson,Snobbery with Violence,1971) なんだ、元ネタあったのか。ということで俺の中の笠井先生凄いよ度がツーランクダウン。元ネタの提示してたっけか? それともこれとは微妙に違う主張なんだったっけ。 ・「5時46分」震災10年、各地で追悼行事http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20