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FSWに関するcrow_henmiのブックマーク (9)

  • プレストーリー:ガッデム構造体 - みんなで作る黒歴史ノート

    ガッデム構造体。そのあまりのガッデムぶりに、それを目にした者はことごとく「ガッデ〜ム」と声を漏らすという。 「はいはい書記官殿はおかしなモノローグを入れんでください」 年齢詐称の魔王がマジックペンで白板をキュッキュする。そこは太書きの赤文字でこうある。「ガッデム構造体の解析に関する戦略会議」 何がどのように戦略なのかは誰も知らないし魔王も知らない。ガッデーム。 「えー、トロメリア言理官の説明によれば、このガッデム構造体は魔界の物理的質であるそうです。物理的質って言われても何のこっちゃですけど、あの人のことなので雰囲気重視で言葉選んで適当こいただけだと思います」 魔王の指示棒が、白板の図形をぺしぺし叩く。それはガッデムとしか表現しようのない構造体であり、それを見つめていると僕は思わずガッデームと呟きそうになってしまう。「ガッデーム」 「やかましい。先日突然魔界の色んなところに露出したこれ

    プレストーリー:ガッデム構造体 - みんなで作る黒歴史ノート
  • システム試案 - みんなで作る黒歴史ノート

    試案段階。 類:「何を考えるか考えよう」 履歴 「外部からの転載」の項目を追加(9/6) ハイパーロア(hyperlore) 民間伝承とか民俗学を意味する「フォークロア」をもじって、ハイパーテキストとかハイパーリンクとかの意味合いでの「ハイパー」をくっつけた感じ 民間伝承や都市伝説のように、語り継がれることによって物語が改編され、変化・流動していくスタイルのイメージ これは、この企画で目指すもののイメージそのものでもあります 基的にはフリーシェアワールドの理念を踏襲します。書いてから数年経ってるので、いろいろ考えを詰めたところはありますが 趣向 いわゆる中二病とか黒歴史とかいった衝動、あるいは益体のない与太話や誰も得しない分析考察。基的にはそのようなダークエネルギーを具現化する機会を与える場です 俺のはそんなステロタイプなものじゃない、もっと独創的で前衛的なものなんだ、とかぐだぐだ言い

    システム試案 - みんなで作る黒歴史ノート
  • 第1話「魔法少女きゆら」 Bパート(シーン2) - 魔王14歳の幸福な電波

    シーン1の続き。 「説明だけしてしまう」 真っ暗な空洞に、私と諸星さんだけがいる。この空洞は……今日の昼間、諸星さんの瞳の中に見た空洞だ。その中に、今は私自身が吸い込まれている。 「自分の心の中でローカルに思い描いた世界を、あなたは客観世界に反映させることができる。それが魔法。私は、魔法によって更新された現象を、ある程度まで差し戻すことができる。これが反魔法」 諸星さんは淡々と喋っている。そこにはやはり、私が窺い知れるような物語は何ひとつない。けれど……。 「委員会は私の反魔法が邪魔だから、時々こうやって襲撃をかけてくる。あなたは体よく騙された。あなたが想像する都合のいい"諸星きゆら"像で、物の私を上書きしようとした。あなたがしようとしていたのは、つまりそういうこと」 諸星さんは怒っている。彼女自身の空洞に落とされた今、私にもそれが分かった。私が諸星さんの中にある"物語"を勝手に解釈して

    第1話「魔法少女きゆら」 Bパート(シーン2) - 魔王14歳の幸福な電波
  • 第1話「魔法少女きゆら」 Bパート(シーン1) - 魔王14歳の幸福な電波

    Aパート(シーン2)の続き。 「はい……プラン通りきゆらとの接触には成功し……予想外なほど順調に進みましたが……」 ネズミがカバンの中で、何かぶつぶつ呟いている。漏れ聞こえてくる言葉から推察するに、昨日今日の報告っぽい。どうでもいいけど下の名前呼び捨てすんなや。 「ええ、彼女の魔法は優秀です。彼女が傍にいますので、この辺りで。はい、それでは引き続き」 「……なに話してたの、告げ口?」 「委員会への定時連絡だよ! 後ろ暗いことなんて何にもないよ!」 「うわーいうさんくさーい!」 思わず大きな声を上げてしまったので、私は慌てて周囲を確認する。春の太陽はすっかり沈み、下校ラッシュの時間帯はとっくに過ぎている。幸いなことに、校門前であっても人の姿はまばらでしかない。 「同級生から電波女と思われたりするのって、正直ぞっとしないわけで……」 「人目を憚るのは魔法少女の嗜みだね! そういう被害報告は正直

    第1話「魔法少女きゆら」 Bパート(シーン1) - 魔王14歳の幸福な電波
  • 第1話「魔法少女きゆら」 Aパート(シーン2) - 魔王14歳の幸福な電波

    シーン1の続き。 「無理だと思うけどなあ」 身長180センチを越える巨人ぜり子(なんと名)は悲観的な反応を示す。 「うん……やめときなよ……」 小学三年の図画工作「私の好きな動物」の時間に見事なウーパールーパーを描き上げて以来あだ名がウーパールーパ子略してるぱ子に統一された瓶良山るぱ子*1も、眼鏡の中の瞳を不安そうに潤わせている。 「いいえ! 私たち子供にはよりよい人生を歩む義務があります! 私たちはこの使命に対して貪欲でなければならず、隙あらばいつでもこれを遂行するのです!」*2 片手を突き上げ宣言し、私は昼休みが始まって早々の教室を突っ走る。もう片一方の手には手作りのお弁当。この弁当こそ、私の魔法の触媒だ。そして目指すは、今まさに学に向かわんとする諸星さん。その背後から、私は勢いよく声を投げかける。 「諸星さん! おべんと一緒にどうッすか!」 ほんの一瞬、クラスメイトの視線が自分に

    第1話「魔法少女きゆら」 Aパート(シーン2) - 魔王14歳の幸福な電波
  • 第1話「魔法少女きゆら」 Aパート(シーン1) - 魔王14歳の幸福な電波

    アバンタイトルの続き。 Q.魔法で何が出来ますか。*1 A.主に物語の文脈を操るよ。 Q.町の平和を脅かす悪者とか出ますか。 A.出ます。悪の天才科学者金城ひろしとか出ます。 Q.ライバルキャラとかは。 A.謎の美少女セラティ・ドミナントスター・バイオレンスハッザード*2が第四話*3くらいで登場予定だよ! Q.魔法のステッキとかコスチュームとか……。 A.欲しいの?(笑) Q.ところで私って高校生なんですが、この年で魔法少女ってそろそろきつくないですか。 A.これは訳し方の問題で、原文の「魔法少女」は特に年齢の制限とかはないんだよ。ただしニュアンス的には「少女」が近いというので、この訳になったんだ。何が言いたいかって言うと、君は全く臆する必要はないってこと。*4 Q.そんで魔法少女の仕事って何ですか。 A. 「もちろん、"人々を幸せにすること"だよ!」 間。 声がでかいわりに全く心がこもっ

    第1話「魔法少女きゆら」 Aパート(シーン1) - 魔王14歳の幸福な電波
  • 第1話「魔法少女きゆら」 アバンタイトル - 魔王14歳の幸福な電波

    「*1」とかのコメントは訳注です。第一話で終わりですが、Aパート、Bパートと続きます。 「おめでとう!」 ネズミがしゃべったので、私は魔法を信じることにした。*1 「魔法少女委員会は、君に魔法使い師の素質有りと正式に認定したよ。君は今日から、この紀津市の第八代目魔法少女だ。僕は委員会との連絡係にして、君のマスコットオプションとなる謎の生物。よろしく頼むよ」 信じたといっても、こう矢継ぎ早に説明されてはたまらない。私は覚えが悪いのだ。そんな顔をしていると、この利口なネズミは的確に状況を察したらしい。 「ちなみに細かいことはこの冊子に書いてあるから、家に帰ってゆっくり読んでね」 ちゃんと製されたマニュアルだ*2。さすが委員会というだけあって、お役所みたい*3にばか丁寧だ。 「あと君は僕をネズミと思ったようだけど、残念僕はネズミでもリスでもありません。あくまで謎の生物。具体的な描写はおいおいの

    第1話「魔法少女きゆら」 アバンタイトル - 魔王14歳の幸福な電波
  • 理性教団の誕生 - 魔王14歳の幸福な電波

    (理性ちゃんの話。SFです) ものをべなければ……。 急な仕事を片付けねばならないのだと、一昨日の晩に両親は出かけていった。片道一万円もかかる遠いところの同僚が職務を置いて消えたというので、数日は泊まり込まねばならないのだ。折りの悪いことに、私は春期休暇のただ中であった。いい加減よい年をした高校生の娘をほんの数日留守番させることが、両親にとってさほど心配なことであったとは思えない。結果として今、私はベッドの中で空腹とぬいぐるみを抱えている。 ものをべなければならない。 一昨日の晩、急報を受ける前の両親と事をとってから、四十時間が経過している。冷蔵庫の中の材はいずれも未調理であり、そのままべられるものは父が酒のつまみとしている魚肉ソーセージがせいぜいであった。二の魚肉ソーセージは私がべた。この四十時間における私の事はそれだけである。 この緩やかに締め付ける苦痛は空腹だ。空腹は

    理性教団の誕生 - 魔王14歳の幸福な電波
    crow_henmi
    crow_henmi 2009/04/08
    id:Erlkonig 伊藤計劃「ハーモニー」が理性教団のめざすニルヴァーナです。と、ブクマでも宣伝などするしつこい俺。
  • 宗教結社【客観教】 - 魔王14歳の幸福な電波

    教義 「絶対的に客観的な事実」としての【絶対客観】は存在する 【主観】的存在である人間が【絶対客観】に到達することは決してできない しかし【理性】によって【絶対客観】に"近づく"ことはできる 【絶対客観】の所在は【理性】的手法によって"推測"することが可能である われわれが【絶対客観】に到達することは不可能だが、われわれ客観教徒は【理性】の力によってなおそれに漸近し続けることを望む 【主観】は【絶対客観】と相反しない 【主観】はわれわれが【絶対客観】を観察するための唯一の窓口であり、尊重せねばならない 【主観】が【主観】であることを否定することこそ、われわれ客観教徒が最も恥ずべき行いである 「馬鹿な……あの技は『純粋理性批判』! 滅びたはずでは!」 みたいな会話が繰り広げられる愉快な宗教結社。 客観教 - フリーシェアワールド - はてなハイク

    宗教結社【客観教】 - 魔王14歳の幸福な電波
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