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2008年2月27日のブックマーク (3件)

  • 文明が病理であるというポモの誤解

    メディアリテラシーの練習問題;室井尚の奇妙な反・嫌煙運動プロパガンダ論 山形浩生 (2005/9/30) 目次 はじめに:『ハッカー宣言』書評から嫌煙話まで 嫌煙キャンペーンは嘘八百ってホントかな? 2.1. 肺ガン・気管支ガンが喫煙と無関係ってホント? 2.2. 肺ガン死者数が多いなんて単なる数字の解釈ってホント? 2.3. たばこの発ガン物質なんて大したことないってホント? 2.4. 自分にも周辺にも害がないってホント? 2.5. 喫煙有害説に根拠がなくてただの陰謀ってホント? まとめ 3.1. メディアリテラシーってどの口で? 3.2. 喫煙文化論について 3.3. おわりに 追記: 文明の病理とは (2005/10/1) さらに追記: 室井の「反論」について (2005/10/3, 2007/3/15) 1. はじめに:『ハッカー宣言』書評から嫌煙話まで 『ハッカー宣言』なるの、

  • 論点:高校生と教養――出題範囲はいらない

    (『毎日新聞』2006年11/18号 13面「主張 提言 討論の広場」) 山形浩生 要約: 試験に出ない科目は必修でも授業で教えない高校があって騒がれているけれど、高校生に必要な教養のあり方を考えたとき、そもそも試験範囲とか出題範囲とか決めずになんでもありにしてしまえばいい。最近の教養低下は、教育が合理化してピンポイント的なノイズのない教え方が可能になったせいで、未履修問題も、そのピンポイントのなれの果てなんだから。 教養ということばには、何となく二種類の意味がある。一つは、たとえばピタゴラスの定理も知らないとは無教養な輩だ、といった一般常識的という意味での用法。そしてもう一つは、バッハを知らんとは教養のないやつめ、といった実用と離れた文化的素養の有無を指す用法。 さて、かつてはこの両者は結びついていた。何か実用的なことを調べようとしても、必ず余計なノイズ情報がついてきた。バッハについて知

  • 問題は食料不足ではなくて貧困なのです。

    (The Economist Vol 376, No. 8440 (2005/08/20), "Economic Focus: Desititution not dearth," p. 53) 「貧困についての相当部分は、一見して明らかなものだ。ややこしい基準や怪しげな尺度、詳細な分析などなくても、むきだしの貧困はすぐにわかるし、その対抗策もわかる」。これは世界で最も著名かつ尊敬を集めている経済学者であるアマルティア・センが、1982 年の古典的論文「貧困と飢餓」で述べたことだ。しかし、このでセン教授が述べた理論は、一見して納得できるような当たり前のものではなかった。世界最悪の飢餓の一部は、糧供給が大して下がらないのに起きた、というのだ。 セン教授がこれを示すのに使った事例は、1968 年から 1973 年にかけてアフリカのサヘル地域で猛威をふるった飢餓だった。サヘルというのはアラビア

    crowserpent
    crowserpent 2008/02/27
    食糧供給が下がらないのに飢餓が生じるメカニズムについて。