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ブックマーク / deepbluedragon.hatenadiary.com (4)

  • 2009年のジャン-ニコ賞はElizabeth Spelke - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    今年のジャン-ニコ賞が決まったようです(受賞講義そのものはまだ先ですが)。Elizabeth Spelkeは知覚や発達を研究する心理学者です。調べてみると、最近では性差の話題で有名なようです。科学能力*1の男女差について心理学者のピンカーと論争をしたこともあるようです(下記リンク参照)。この論争はハーバート大学学長のLawrence Summersの発言(女に科学なんてできねぇ!みたいなの)がきっかけで起こった論争だ。 ネット上にこの論争の記録があるのですが、私は面倒なのでスライドだけを見たのですが、それだけでも大体の内容は分かりましたので紹介します。ピンカーは様々な証拠から男女の科学能力の差は社会化や偏見だけで説明するのは無理があると言っています。ピンカーは男女には生まれたときから差があるという証拠(実験や調査)を示した。ひとつは人の興味には生まれつき性差があるという話で、赤ん坊の段階か

    2009年のジャン-ニコ賞はElizabeth Spelke - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
    crowserpent
    crowserpent 2009/04/04
    「種に生得的(もともとの進化心理学)と性別に生得的(バス辺りで普及)って別の話だよね。」
  • トゥービー&コスミデスによる進化心理学の説明(要約版) - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    近年トゥービー&コスミデスが提示した進化心理学の理論的内容は次のようなものだ 脳とは自然淘汰によってデザインされた環境から情報を抽出するするコンピュータである 個々の人間の行動はこの進化したコンピューターによって環境から抽出した情報に応じて生じる。行動を理解するには、行動を生んだ認知的プログラムを明瞭にする必要がある 人の脳の認知的プログラムは適応物である。これらが存在するのは、祖先が生き残って繁殖することができるような行動を生み出すためである。 人の脳の認知的プログラムは今では適応ではないかもしれない。これらは祖先の環境において適応的だった 自然淘汰によって生じたのが、脳は多くの異なる特殊な用途のプログラムから成り立っており単一の一般的な構造物ではないことである 進化した計算する構造物である私たちの脳を描き出すことは文化的社会的現象をきちんと理解するのに役立つ Evolutionary

    トゥービー&コスミデスによる進化心理学の説明(要約版) - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
    crowserpent
    crowserpent 2009/03/08
    進化心理学の前提について。進化心理学が基本的に種単位の進化理論であること、ネオ・ダーウィニズムと実は相性が微妙という指摘は面白い。関連:http://d.hatena.ne.jp/deepbluedragon/20061209/p1
  • 現代の普遍論争の概念的枠組みを考える - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    的にネット上で手に入る学術的な資料ばかりから判断してるので注意 現代の普遍論争について調べてみて困ったことは、学者によって概論的な見解があまりに異なることだ。心の哲学における心身問題の扱いが教科書的に比較的整理されているのに比べると、形而上学における普遍問題の扱いはうまく整理されていない。もちろん基となる概念や文献はあるのだけれど、それをまとめる段になると意見が一致しない。例えば、D.M.アームストロングは普遍説とトロープ説を排他的に対立させて考えている。しかしア−ムストロング自身が認めているように、普遍とトロープを両立させている哲学者は存在する。それに対して、アームストロングはオッカムの剃刀を振り回して、余計な概念の共存を一切認めない。しかし、どうもこれは偏った見解に思えてならない。 現在の普遍論争でよく知られている問題として束説と基体説の対立がある。中立的な言葉である性質を用いて

    現代の普遍論争の概念的枠組みを考える - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
  • 進化心理学に疑問を抱く皆様に朗報です、実証研究に基づいた考察本が出ました! - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    能はどこまで能か―ヒトと動物の行動の起源 作者: マーク・S.ブランバーグ,Mark S. Blumberg,塩原通緒出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/11メディア: 単行購入: 4人 クリック: 49回この商品を含むブログ (22件) を見るブランバーグ「能はどこまで能か」は生得経験問題に少しでも興味を持つ人にはともかくお薦め。中でもトマセロやエルマンらのを好むような発達に興味のある人には必読。私はへの評価は厳しい方だと思うが、これは絶賛していい。能や生得性に関して思弁ではなく実証性から接近している素晴らしい。これでもう下らない進化心理学話に右往左往しなくて済む。 リドレー「柔らかな遺伝子」も生得経験問題を扱ったお薦めできるだが、それでも話が発生の域をあまり超えないので生得寄りな感じがぬぐえなかった。胚発生時の環境の重要性も扱われているとはいえ、この

    進化心理学に疑問を抱く皆様に朗報です、実証研究に基づいた考察本が出ました! - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
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