政府・与党は五日、消費税率引き上げを含む社会保障と税の一体改革を協議する「社会保障改革本部」の初会合を、首相官邸で開いた。野田佳彦首相は「改革に不退転の決意で臨む」と述べ、年内をめどに一体改革の素案をまとめるよう正式に指示した。首相は、素案に税率の引き上げ幅や増税時期を明記するよう求めているが、民主党内は反対論が根強く、調整は難航が予想される。 首相は初会合で「超党派での議論に付す素案をまとめてほしい」と述べ、素案を基に、野党側に協議を呼び掛ける考えを示した。政府側では安住淳財務相や小宮山洋子厚生労働相ら関係五閣僚が中心となることや、社会保障の機能を強化する狙いについて国民に分かりやすく説明することを指示した。