漫画屋にとって「オレはこいつをかきたいために、漫画屋になったんだ!!」という作品がある。 デビュー以来十年有余、オレも今やっと、ガキの頃からかきたかった作品を手がけている。 その喜びでいっぱいだ。 燃えろオレの右腕よ!そしてすべての試練をのりこえて、はばたけオレの『男坂』!! 巨匠車田正美がここまで言う作品である。しかも子供の頃からかきたかった作品。この漫画をかきたいために、漫画家になった。 嫌でも期待が高まる…が、アッサリと打ち切られてしまった作品。ガキの頃からかきたかった作品は、全12話でアッサリと終わってしまった。 ストーリーは、単純明快。ジュニアの世界で喧嘩をしていって、九十九里から始まり、やがては日本を統一し、世界へ進出するという、予定だったと思われる。 まずは、男坂の主な登場人物を紹介しよう。