得体の知れない雰囲気。素粒子実験装置「スーパーカミオカンデ」みたいな語感が漂っている。 東大駒場博物館の特別展「計算折紙のかたち展」を見に行った。コンピューテーショナルオリガミは、この「計算折紙」のことらしい。計算折紙って日本語で言われても、まだ意味が分からない。 折り紙というと、ツルや紙飛行機だ。 それの何が計算なのか。 結論から言うと、「諸理論を駆使して超折ったりすると、すごいことになり、折りを極めていけばいくほど、建築や医療や宇宙工学など、さまざまなことに応用可能であり、オリガミは学問として非常にクール」という感じだった。 「超折る」というのは僕の勝手な解釈だが、要するに、金属をレーザーで何百ヶ所も山折り谷折りしたり、形状記憶合金を使ったり、非常に強度のある折りたたみ式ドームを作ったり、みたいな感じだ。いくつか説明してみよう。 使ったことがある人も多いと思うけど、「ミウラ折り」という