以下に試みるのは、現行の日本国憲法の改正案であって、現行憲法を別の憲法に置き換える案ではない。 言葉の本来の意味における「改正」の案は、どんな案であっても、日本国憲法の同一性(アイデンティティ)を支える主要原則――①国民主権、②基本的人権の尊重、③平和主義、④国際協調主義――を揺るがせることなく、むしろこれらの主要原則をよりよく条文に反映させることを目指す。 つまり、その名に値する憲法改正案は必ず「護憲的改正案」であり、それ以外のものは「壊憲」を前提とする新憲法案なのである。 ■第1項は維持する。但し、条文を(例えば)以下のように修正する。 ■第2項を削除して、(例えば)以下のよ...