元文化庁長官の河合隼雄さん死去 2007年07月19日15時34分 元文化庁長官で、臨床心理学者の河合隼雄さんが19日午後2時27分、脳梗塞(こうそく)で亡くなった。79歳だった。 亡くなった河合隼雄さん 1928年、兵庫県生まれ。京都大理学部数学科卒業後、米国留学を経て、62〜65年にスイスのユング研究所に留学し、日本人で初めてユング派分析家の資格を取得した。帰国後、ユング心理学を基礎にした心理療法の「箱庭療法」を完成・普及させ、日本にユング派心理療法を紹介した。 75年に京都大教授となり、95〜01年に国際日本文化研究センター所長を務め、00年、文化功労者に選ばれた。 日本の神話や現代社会を題材とした研究で注目を集めた。82年に「昔話と日本人の心」で大佛次郎賞、88年に「明恵夢を生きる」で新潮学芸賞。98年には心理学での画期的研究と臨床実践、日本文化論での独創的実績が評価され、朝日賞を