国書刊行会「BDコレクション」の二冊目。先月の『イビクス』が素晴らしかったんで取りあえずこのシリーズの支援ということで購入してみたんだけど、何の心配も必要ないくらいにおもしろい作品だった(付録のリーフレットで予告されてる三回目の配本が気になってて、実はこの『ひとりぼっち』のほうはあまり期待してなかったんだけど)。 醜い容姿で生れてきたことが原因で、灯台守を務める親の配慮により、灯台の構えられた海上の小さな絶島で50年間、そこから一度も外へ出たこともないし、ほかの誰とも顔を合わせずに暮らしている「ひとりぼっち」とあだ名される男。島を訪れるのは15年前に亡くなった男の父との約束で定期的に食料を届ける漁船の船長だけであり、鉢で飼っている一匹の小魚だけが「ひとりぼっち」の唯一の友だちという孤独のうちにある。釣り場として足を運ぶ狭い桟橋と灯台の中にもうけられた小さな私室だけが彼の全世界であり、一日は

