2024年1-6月のTOEIC L&R公開テストの受験者数は約41万7千名で、前年比99%、新形式になった2016年と比較すると73%です。減少傾向は変わっていません。市場が縮小傾向なので、関連書籍の出版点数も大きく減っています。ざっくりですが、2015年とコロナ前の2019年、今年の3年間の1-9月の出版点数を比較してみました(9月は予定です)。 表からわかるように、今年のTOEIC本の出版点数は、2015年比で約5分の1、2019年比で約6割減です。2015年当時は、語学系ではない出版社もTOEIC本をたくさん出していました。「TOEIC」と銘打てば、ある程度の売り上げが期待できたからでしょう。今はそうした出版社は市場から撤退しました。それだけでなく、Jリサーチ、アルク、学研といった出版社も今年はTOEIC本の新刊を出していません。新刊を出すには1冊あたり数百万円の経費がかかるので、投