大手広告代理店「博報堂」元社員らが、「セレブの飲み会」と称して呼び出した女性らにわいせつ行為をした事件で、同社元社員の矢飼清正容疑者(41)=神奈川県藤沢市=が女性2人に睡眠薬入りワインを飲ませて眠らせ、同席していた接待相手の男性にわいせつ行為を勧めていたことが26日、分かった。男性に拒否され、矢飼容疑者と上崎史登容疑者(24)=東京都練馬区=は「せっかくだから」とわいせつ行為をしたという。東京地検はこの日、準強制わいせつの罪で、両容疑者を起訴した。 起訴状などによると、矢飼被告は昨年12月15日、東京都港区の高級ホテルの客室で、30代の女性2人に睡眠薬入りのワインを飲ませて昏睡(こんすい)状態にさせた。矢飼被告は接待相手の男性に「どうぞ」とわいせつ行為を勧めたが、男性は「何を言ってるんだ」と拒否して、寝たという。矢飼被告は2人の体を触るなどし、上崎被告も1人にわいせつ行為をした。