ごみ処理問題で揺れる小金井市の稲葉孝彦市長は14日の市議会ごみ処理施設建設等調査特別委員会で、難航している二枚橋焼却場跡地への新焼却場建設を断念することを明らかにした。新施設での共同処理を約束していた国分寺市の星野信夫市長には既に伝えたとしている。稲葉市長は国分寺市との共同処理計画の破棄にも言及。小金井市のごみ問題は国分寺市に波及する見通しとなった。 二枚橋跡地は調布、府中市と分割所有しており、建設には両市の同意が必要だが、調布市が2月に「調布市域分は市独自に利用する」と表明し、小金井市の対応が注目されていた。稲葉市長は既に「市内で新しい土地を探す考えはない」と表明しており、今後、一部事務組合などへの加入に向けた動きを進めるとみられる。 課題は長年、自前での用地確保を前提に共同処理を持ちかけた国分寺市との関係。稲葉市長は今月7日に星野市長と面会したことを明かし、「計画実現が極めて厳しくなっ