自民党は25日の政調審議会で、会議資料のペーパーレス化のため、タブレット端末を初めて導入した。岸田文雄政調会長が進める政調改革の一環で、職員の負担軽減や経費削減などのねらいがあるが、ベテラン議員からは「紙の方がいい」との声も漏れた。 政調審議会は、法案の審査などを行う政務調査会の幹部会合。岸田氏は「デジタル化、ペーパーレス化の動きに率先して取り組んでいく姿勢は重要。きょうは歴史的な日になるのではないか」とあいさつした。今後、他の会議にもペーパーレスを広げるという。 この日は、臨時国会に提出予定の法案資料などをタブレットで確認し合った。当選7回の金子恭之衆院議員(57)は「最初は混乱するかもしれないが、慣れていくと思う」。別のベテラン議員は「紙は文化だ。これまでもペンを持って資料を読んできた。しばらくはプリントアウトする」と話した。(豊岡亮)
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