わたしの雛人形は七段飾りの豪華な人形でした。 広い家に生まれ育ったので置く場所にも困りませんでしたし、そういうお祝い事には「お金を惜しまない」というわけではありませんでしたが、頑張ってお支度してくれたようです。 小さいころは雛人形のお道具で遊びたくて、段から降ろしては母に嫌な顔をされました。「お内裏様とお雛様(姫も殿も両方お内裏様というらしいですが)のお道具はだめよ」と強く言われていましたが、お内裏様の刀は遊びたいですよね。母の目を盗んで上のきょうだいがお内裏様の刀でわたしが左大臣の刀を使って遊んでいたこともあります。母は自分の雛人形がなかったとのことで、その雛人形をとても大切にしていました。 [広告] お雛様は早く出して早くしまう、というのが世の中の習わしですが、わが家は2月の半ば頃か終わりに出して、3月の確定申告が終わるくらいまで出しておくというのが定番。母と一緒にあれやこれや言いなが
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