フランスのパリで起きた同時テロ事件を受けて、過激派組織IS=イスラミックステートに対する軍事作戦を巡ってアメリカとロシアがフランスと連携強化を図る方針を確認したのに続き、イギリスも空爆の範囲をシリアに広げる計画を示すなど、ISに対する国際的な包囲網を構築する動きが活発になっています。 これに続いて、イギリスのキャメロン首相は17日、議会で「事件以降、同盟国は一層強くシリアでの空爆を求めてきている」と述べ、シリアでの空爆や内戦を終わらせるために必要な政治的枠組みを含む計画を近く議会に提案する考えを示しました。イギリスは、アメリカとともに参戦したイラク戦争の反省から中東への軍事的な関与に慎重な世論が根強く、ISに対するアメリカなど有志連合による空爆では現地の政府が同意しているイラクに限って参加していました。 一方、フランス軍は17日夜、シリア北部のラッカで空爆を行い、ISの拠点を破壊しました。