女性専用のシェアハウスへの投資トラブルを巡り、金融庁が、銀行法に基づき、スルガ銀行(静岡県)の立ち入り検査に乗り出したことが12日わかった。 スルガ銀の融資審査に問題点が見つかっており、詳しく調べる必要があると判断した。金融庁は、調査結果に基づき行政処分を検討する。 投資は不動産業者「スマートデイズ」(東京)が募っていた。会社員らがシェアハウスを購入し、同社が物件を借り上げて、転貸。その際、賃料を保証し空き室リスクを回避できるとしていた。しかし、入居率は低迷し、今年1月、オーナーへの賃料の支払いを停止。同社は9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請したと発表した。 大半のオーナーは物件を取得する際に、スルガ銀から融資を受けていた。関係者によると、審査を通りやすくするために預金通帳や収入証明書のコピーを改ざんした事例が見つかっているという。