「自動車や魚の絵を描いてみてください」――。こう言われたらどんな絵を描くでしょうか。読者の多くは、横から見た絵を描くでしょう。自動車だったらドアのある側面、魚ならば頭が左で尾びれが右にある絵です。 実は、幼児に同じことをさせると違う結果になります。正面から見た絵を描くことが多いのです。自動車はまだしも、魚を真正面から見た表現は、大人の私たちにはなかなか新鮮ですね。でも、実はとても自然なことなのです。人間がモノを認識する時には、モノの顔が重要な役割を果たします。カルフォルニア州立大学で教授を務めたベティー・エドワーズの研究によると10歳くらいになると、モノを記号化して脳の情報処理の負荷を節約する機構が働き始め、特徴的な角度から見た図形として省エネで処理するようになるのだそうです。目に見えるものをすべてそのままの形状で認識していると頭の中での情報処理量が大変になってしまうのです。その結果が「横
ガラス窓上で生成する電気を利用し、ガラス窓の色や明暗を変えられる「インテリジェントウィンドウ」 建物のガラス窓で太陽光発電を行ったり、その電気を利用して窓ガラスの色を変えたりすることができる技術が韓国で発表された。 韓国政府の知識経済部によると、今回開発されたのは「建物一体型透明太陽電池(Building Integrated Photovoltaic : BIPV)」という技術。国立特殊大学の韓国科学技術院と、Samsung SDIからなる研究チームの手によるものという。 BIPVを利用したガラス窓は、薄く塗りつけた染料が太陽光を吸収して電気を作り出す。これは、「染料感応太陽電池(Dye-Sensitized Solar Cell : DSSC)」と呼ばれるタイプの技術で、比表面積が大きいナノ粒子に吸着させた染料が可視光を吸収して電子を生成し、それが透明電極に伝わるという仕組みで電流を発
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