武田政一編 瑞穂出版株式会社 昭和18年9月 「大東亜戦争」とは文字通り「神懸かり戦争」であったことを彷彿とさせる一冊であるが、その「神懸かり」ぶりの内容は、筆者の想像を超えていた。本書編者による「凡例」によれば、 本書は主として大東亜戦争開戦以来、約一年間に行はれたる戦争関係の祭祀の祝詞を編輯したるものにして、支那事変等に関する祝詞は、参考の為に収録したるに過ぎず。 とあるのだが、この「戦争関係の祭祀」で何をやっていたのかがビックリなのであります。 とりあえず、「珊瑚海戦・ミッドウェー・アリューシャン列島攻撃奉告祭祝詞」なるものを見てみよう。 画像でなんとか読めるでしょうか? 大本営発表を祝詞にして神様に報告してるんですね。で、歴史的大敗となったミッドウエー海戦が、祝詞になるとこんなかんじになるわけです。 ……太平洋乃真中奈留ミツドウエー沖爾敵乃航空母艦群乎誘比出志、烈支伎戦乃上爾敵乃航
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