国会での野党の質問時間削減問題で、自民、公明両党は「与党5対野党5」で配分することを野党に提案する方針を固めた。複数の自民党幹部が明らかにした。国政全般について議論する衆院予算委員会は「与党2対野党8」が現行で、野党側は拒否する構えだ。 与党の国会対策委員会幹部は9日までに、各委員会の自民、公明両党の委員長、筆頭理事に対し、「5対5」の時間配分を基本に野党との協議を行うよう指示。自民の森山裕・国会対策委員長は9日の党会合でこうした考えを表明した。 与党が「5対5」を提案する背景には、質問時間の削減に反対している野党に歩み寄りを促す狙いもある。ただ、野党第1党の立憲民主党幹部は9日、「絶対に受け入れられない」との考えを明らかにした。野党側は政府をチェックする国会の機能が弱まるとして引き続き、削減には一切応じない構えで、対立の激化は必至だ。 一方、森山氏は8日、朝日新…
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