先日東京ブックフェアーの 際にお目にかかった グーグルのブックサーチ 担当のアダム・スミス氏は、 「グーグルは、そこにユーザーを 長い時間とどめておこうとするのでは なく、むしろどんどん いろいろな他の所にいって欲しい、 通過点のような場所になりたいと 思っているし、実際そうなっている」 という意味のことを言われていた。 サーチ結果をクリックして、 「他の場所」に向かう。 そのようなスイッチボードの 役割をグーグルは果たしていると。 インターネット自体の、現実に 対する役割も、そのようなもので 良いのかと思う。 インターネット自体にとどまる ことが目的なのではなくて、 現実に存在する人間だとか、 本だとか、場所だとか、音楽だとか、 そのようなものへとリンクする。 そして、運動をうながす。 子どもの頃、プロ野球を見に行き、 試合終了とともに選手たちが さっさと引き上げるのが 不思議だった。