通常のWindowsのクリップボードでは、何かのデータがコピー(または「切り取り」)されると、以前にクリップボードに入っていたデータは新しいデータ(いまコピーしたデータ)で上書きされてなくなってしまう。データを貼り付ける場合は、最後にコピーまたは切り取りされたデータのみが利用でき、それ以前のクリップボードのデータを再び利用することはできない。これに対し、Microsoft Officeには、コピー(切り取り)したデータの履歴を順次保存しておき、それらの中から任意のデータを後から選択して貼り付けられるようにする独自の「Officeクリップボード」の機能がある(以下、「コピー」と「切り取り」を単に「コピー」と表記する)。Officeクリップボードを利用すれば、過去にコピーしたデータから選択的に貼り付けられるだけでなく、あるアプリケーションで収集コピーしたデータを、別のアプリケーションで貼り付け