学校生活の中での楽しみのひとつでもある給食。思い出に残るメニューは人によって違っていて、麺ひとつとっても世代別で大きな違いがあります。みなさんは麺給食といえば何を思い浮かべますか? パスタやうどん、ラーメンでしょうか。30代以上の人にとっては、給食ならではの「ソフト麺」が印象深いかもしれません。今回は“昭和・平成・令和の給食麺”を深掘りしてみます。 学校給食といえば脱脂粉乳とコッペパンが主流だった昭和30年代。当時の給食を知る人たちに話を聞くと、「おいしくない」「パサパサしていた」という感想も多く、食べきれずに残す子どももいたといいます。 そんなときに登場したのがソフトスパゲッティ式めん、通称“ソフト麺”です。その歴史は米飯給食よりも古く、初めてソフト麺が作られたのが昭和35(1960)年頃。昭和40(1965)年からは東京を中心に関東や東海地方、そして四国、中国地方などの一部地域の給食で