介護医療院細谷の入所者にゼリーを食べさせる職員。療養室は4人部屋で、背後のついたてとカーテンで仕切られている=群馬県富岡市で 医師が常駐して医療と介護を同時に提供する介護保険施設「介護医療院」が、今年度から始まった。一定の医療ケアと住まいの機能を併せ持つことが特徴だ。国は、施設代わりの長期入院とも指摘される介護・医療の「療養病床」を介護医療院に転換するよう促しているが、自治体からは財政負担が増えることへの懸念も出ている。【原田啓之】 介護医療院は昨年の介護保険法改正で導入された。重度の要介護者が生活する特別養護老人ホーム(特養)や、リハビリで在宅復帰を目指す介護老人保健施設(老健)と同様に、介護保険で利用できる入所施設となる。