「全部、由伸にかけていた」 オリックスの中嶋聡監督は第1戦で7失点も喫したエースにすべてを託していました。その信頼に山本由伸投手は三振14個を奪って日本シリーズ新記録も更新して応え、チームにとっても自身にとっても大きな白星をもたらしました。 山本投手は、先発投手の主要なタイトル4つを史上初めて3年連続で獲得し、絶対的エースとしてチームをけん引してきました。しかし、日本シリーズではこれまで4試合に登板し勝ったことがありませんでした。 第1戦でも6回途中を投げてプロ7年間で自己最多に並ぶ7失点を喫して敗れました。それでも「第6戦は必ず来ると思っていた。2敗目は絶対しないと、集中を切らさずにいた」と雪辱を期すチャンスが来ると信じて準備を続けていました。 この日の試合、2回にホームランを打たれて先制されデッドボールも与えるなどコントロールが微妙にずれている様子でしたが、打線が逆転して以降は「調子を