今夏は猛暑になるらしい。エアコンで涼しく過ごしたいが、設定温度を下げると電気代が気にかかる。家計にも体にもやさしいエアコンの使い方をさぐってみた。 クールビズを推進する環境省は夏のエアコンの設定温度を28℃にするよう推奨している。一方、JIS(日本工業規格)では27℃で省エネルギー性能を試算する決まりになっている。記者はこれまで「電気代が高くなるのでは」と警戒して、暑くても設定28℃で我慢してきたが、27℃に下げたら電気代はどのくらい増えるのだろうか。 エアコンの電気代は、設定温度のほか、外気温、運転時間、建物の断熱性能などで左右される。そのためか、設定温度と電気代の関係を分かりやすく整理した早見表のようなデータはないようだ。 ただし、省エネルギーセンター(東京・港)が2012年に出した一般向けパンフレット「家庭の省エネ大事典」に手がかりを見つけた。設定温度を27℃から28℃に上げる