例によって外食産業に関する素人なりの考え。これから何回か外食に関連したエントリを書いていきたいと思う。 私は外食産業の一つの大きなテーマに「単身者世帯の夕食をめぐる戦い」というものがあると考えている。この戦いは外食産業のみに止まらず、コンビニエンスストア、惣菜チェーン、さらにはウーバーなどのモビリティプレーヤーやC2C的ネットサービスなどの種々の周辺業界を巻き込んだものになると考えている。 まずは統計を見てみよう。総務省の国勢調査によると2010年は単身者世帯の割合が32%となり夫婦と子の世帯の28%(世帯数1,900万)を抜き、最大の世帯となった節目となった年であった。これは言い換えると昭和の時代には一つの典型とされた夫が働き妻が専業主婦となり子育てと家事を行うというモデルはもはやメインストリームではなくなったのである。もちろんこの傾向は続くとみられ、総務省の予想では2040年には単身者