今夏の全国高校野球選手権奈良大会の決勝を戦った天理と生駒の“再試合”は、両校の歓喜のNO.1ポーズで終わった。 7回2死で天理内野陣がマウンドへ。主将だった戸井零士内野手(3年)が「全員で思いきり喜ぼう」と声をかけた。生駒の最後の打者の打球を中堅手がキャッチしたあと、天理ナインは全員が人さし指を掲げてマウンドへ。そこに、三塁側から生駒ナインも加わった。全員で抱き合い、喜び合い、思いを1つに。三塁コーチャーを通じて生駒に声をかけていた天理の内藤大翔(やまと)内野手(3年)は「最高の引退試合になりました」と笑った。 7月28日の決勝で見られなかった光景だ。前日、生駒野球部に新型コロナウイルス感染による体調不良者が続出。準決勝で智弁学園を破ったベンチメンバー20人のうち12人を入れ替えて決勝に臨んだが、初めてベンチ入りした選手が11人で経験不足は否めず、試合は0-21と天理に完敗した。 だが試合