2020年、F1世界選手権において4年ぶりに未勝利に終わったフェラーリは、コンストラクターズランキング6位の屈辱的な結果に終わった。F1の歴史と二人三脚で歩んできた唯一の存在であるフェラーリ、その70年を超える歴史の中で過去に15回未勝利シーズンを経験している。今年、もし昨年に続き未勝利に終わった場合、マラネロにとっては自身の歴史上2例目の「連続シーズン未勝利」の不名誉記録となってしまう。そう、逆に言えばその1例以外、フェラーリは2年以上未勝利をなんとか回避してきたことになる。その一例こそ、歴史に残るフェラーリ暗黒時代、59レース未勝利に終わった1991年から1993年までの3シーズンだ。