2011/07/20 08:00 普段、CIOに関わる話題や、CIO育成に関する議論に触れることが多い。IFRSで関心の高まるCFO育成や、日本の製造業のコアでもあるCTO育成の話をそれほど耳にすることがないので、Googleで検索してみた。その結果、「CIO育成」が圧倒的に多いことが分かった。人材育成を否定するものではないが、CIO育成については扱いが過熱気味ではないかと思う。CIO育成論の背景にあるもの いわゆるCXO(Chief X Officer)は米国企業に多い経営の執行組織体制である。CEOのもとで各領域毎に経営責任者を任命し、執行に当たらせる仕組みだ。日本でも執行役員制度や委員会設置会社の導入とともに、CXOの呼称が多く用いられるようになった。 明らかなのは、経営執行の最高責任者であるCEOはもとより、すべてのCXOはそれぞれの役割を担っている執行役員であることだ。したがって