新型インフルで学級閉鎖された教室=10日、大阪府泉佐野市立日根野小、千葉正義撮影 一時勢いが衰えたかに見えた新型の豚インフルエンザが、夏本番を前に再び流行の気配を見せている。学校を舞台にした集団感染が目立ち、厚生労働省は「夏の間も流行が続く恐れがある」と警戒を呼びかけている。 5月末には終息傾向にあった大阪府は6月下旬から、南部を中心に感染が増え始めた。同府泉佐野市立日根野小学校では今月3日、児童の感染が確認された。同日朝、保護者から「子どもが感染した」と電話が入ると、間もなく担任も体調不良を訴え、感染が判明。同じクラスの別の児童も感染したため、12日までの学級閉鎖を決めた。10日までに感染が確認された児童9人のうち8人は同じクラス。谷口惠司郎校長は「教室内で感染を防ぐのは難しいが、学級閉鎖で一定の封じ込めはできた」と話す。 府南部では阪南市と泉南市で10日夕までに計102人が感染し