『ずっと「安月給」の人の思考法』(木暮太一著、アスコム)とはいささか刺激的なタイトルですが、これは決して冗談のたぐいではありません。 先行きの見えない時代だからこそ、ルールを知らずに戦ったとしても負けるだけ。そこで、「どうすればこの社会で収入を増やすことができるか、生き残ることができるか」について考えた内容です。間違った考え方から本質へと斬り込んだ、第3章「なぜかお金が増えない『安月給』の人の思考法」に目を向けてみましょう。 1.「社員食堂が安い!」と喜ぶ(140ページより) 労働者が働くために必要な経費が少なくなれば、労働力の価値が下がり、給料を下げることができる。会社が食事を用意すれば食費が減るので、労働者は給料が安くなっても生きていける。つまり、「食事を安く提供するから、給料を安く抑えることができる」というわけです。 2.「家族を大切にする会社です」にグッとくる(144ページより)