ビデオゲームミュージアム ロボット深谷店で「ストリートファイターⅡ」をプレーする客=埼玉県深谷市で9月14日、玉城光祐撮影 午前10時の開店時間、店員がブレーカーを上げるとブラウン管に光がともり、乾いた起動音が店内に響く。グラディウス、ゼビウス、ファイナルファイト――。アーケード・ビデオゲーム黄金期の1990年代から約30年がたった令和の今も、往年のゲーム機が稼働し続けるレトロの聖地が埼玉にある。 アーケードゲームの聖地 平屋建てで仕切りもない広大なスペースに、レトロアーケードゲームの「筐体(きょうたい)」約170台がずらりと並ぶ。画面とスピーカー、コントローラーが一体となった箱形の機器のことで、ゲームデータが記録された基板が取り付けられている。基板を変えれば、さまざまなゲームを遊ぶことができる。 背もたれのない椅子に腰掛け、一心不乱に画面を見つめるのは40代前後の男性ら。100円玉を投入