【注目の岩田健太郎教授が分析】新型コロナウイルス対策でも繰り返すのか? 検証と改善なき感染症対策~問題の本質はどこに?~ ――新型コロナウイルスが猛威をふるうなか、発生源の中国だけではなく、日本でも感染者が日々増え続け、その影響はもはや世界規模にも及んでいる。 過去には、SARSやMERSといった感染症が世界を震え上がらせたが、日本での感染例はあまりなかったとされる。その裏に日本の「水際対策」が万全だったからなのだろうか? 感染症診療の第一人者であり、神戸大学大学院医学研究科感染治療学分野教授・岩田健太郎氏の著書『インフルエンザ なぜ毎年流行するのか』(KKベストセラーズ)から、感染症対策への本質的な問題を解き明かす。 この記事の写真はこちら ◆検証なき感染症対策で「同調圧力」に“感染”し続ける日本 日本にSARSやMERSが持ち込まれなかったのは「水際対策」のおかげではありません。201