「累進課税を進めると富裕層が海外に逃げる」というものがある。 テレビでも新聞でも、まるで当然の前提のように語られている。しかし私は、その話を聞くたびに少し首をかしげてしまう。正直なところ意味がよく分からないのだ。 税金というものは、そもそも国のために使われるものではないのだろうか。 たとえば教育。 もし自分が納めた税金が学校に回り、子どもたちの教科書や教師の給料、図書館の本や研究費に使われるのだとしたら、それはそんなに嫌なことだろうか。むしろ少し誇らしい気持ちになってもよさそうなものだ。 自分のお金が、次の世代の誰かの学びを支える。 それは決して悪い話ではないように思える。 もちろん、税金には教育以外にも様々な使い道がある。道路の整備や警察や消防の維持等。私たちは普段あまり意識していないが、こうした仕組みがあるからこそ日常生活は安定している。 道路があるから仕事に行ける。警察がいるから安心

